その後、狭衣は後一条帝の姉「一品の宮」(いっぽんのみや)と結婚します。彼女は一品(親王?内親王に与えられる位階で、一品~四品まで存在しました)に叙せられるほどですから血筋?権勢ともに申し分のない女性です。しかし結婚時は狭衣21歳か22歳、一品の宮は30歳過ぎと、かなり年齢の不釣り合いな結婚でした。これは狭衣が彼女の邸宅に忍び込んだことから誤解され、結婚話が急速にまとまってしまったというのが真相で、狭衣も一品の宮も互いに冷え切った関係のまま結婚したのでした。物語では意に沿わぬ結婚を強いられた狭衣に同情的で、年甲斐もなく若い男を夫にした一品の宮をおとしめた書き方をしていますが、不本意な結婚なのは彼女も同様であり、若い夫からこれでもかこれでもかと冷たい仕打ちを受ける彼女は私から見て可哀想としか言いようがありません。
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